日本の酪農の現状をご存知ですか?
日本の酪農は存続の危機
飼料価格や燃料費・光熱費の上昇、
子牛販売価格の下落で経営は悪化しているのが現状です。
酪農家の84.7%が赤字経営で、その内4割以上は1カ月の赤字が「100万円以上」に及んでいます。
改善の目途も見えず離農を考えてはいるものの、「生活維持」「借入金返済」「日本の食の基盤維持」のために経営を続けています。
酪農家の86.0%が大型機器の購入や牛舎維持費などで借入金を抱え、その内6軒に1軒は借入金が1億円以上というデータも出ています。
世界情勢が不安定な中、このまま輸入規制が続けば和牛が食べられなくなるかもしれません。
循環型酪農サポーターに登録する
ほとんどがグレインフェッドビーフ
牛は牧場で牧草を食べてのんびり
育つものと思っていませんか?
現在日本で流通しているほとんどの牛肉は、人工的に配合した穀物を与えられた
「グレインフェッド(穀物飼育)ビーフ」だということをあなたはご存知でしょうか?
より短期間で大きく育てまた脂肪がたくさん入った霜降り肉にするために
カロリーの高いトウモロコシなどの穀物を与え
ほとんどの時間を牛舎の中で座ったり立ったりするだけの「繋ぎ飼い」で運動を制限し、
人工的に太らせる飼育が主流です。
遺伝子組み換えの穀物や大量生産のために農薬や
化学肥料で育てられた牧草を食べて育つ牛はどうなるでしょうか?
当然のことですが多くの家畜は病気になっており、抗生物質やワクチンを打つことになります。
その肉を食べている私たちにアトピーや精神疾患・癌などの健康被害がでていることはいうまでもないでしょう。
注目されるグラスフェッドビーフ
そこで注目されるのは、シリコンバレーのappleやgoogleで働く知識層でも
「最強の食材」とされる「グラスフェッドビーフ」です。
「グラスフェッドビーフ」は基本的に牧草だけで育つ牛からの牛肉なのですが、
放牧には広大な牧草地が必要なため日本で放牧飼育ができるのは北海道だけといわれています。
なので現在日本の「グラスフェッドビーフ」はオーストラリアやニュージーランドからの
輸入品がほとんどで、また輸入品でも成長を促し、霜降りのお肉にするために遺伝子組換えの
穀物を与えることがほとんどです。
本来放牧されて育った牛肉は、太陽の光を十分に浴び、運動量も多くストレスもすくないため、
羊のように赤身が多いのが特徴です。
世に出回る「グラスフェッド牛」で霜降りなものがあれば、
穀物混合で育てていると考えていいと思います。
グラスフェッドビーフは
栄養豊富
グラスフェッドビーフが健康志向の人々の間で高い評価を得ているのには、裏付けされた理由があります。
実際、人間が古来から食してきた牛肉はグラスフェッドビーフであり、
人工的に飼育されたグレインフェッドビーフと比較しても高い栄養価を保有しているのです。
必須脂肪酸である
「オメガ3脂肪酸」が豊富
牧草牛は「オメガ3脂肪酸」を豊富に含んだ牧草を食べて育てられています。
そのため一般的に流通している牛肉に比べ、人間の体内では作れない不飽和脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が、グレインフェッドビーフに比べ2〜5倍含まれています。
血液をサラサラにする効果や、抗炎症作用が期待できる栄養素なので、アスリートの方も好んで食べています。
疲労回復に効果的な
ヘム鉄が豊富
グラスフェッドビーフは、吸収の良い「ヘム鉄」が豊富で、穀物飼育牛の3倍近く含まれていると言われています。
「ヘム鉄」の吸収で体内のヘモグロビンの量が増え、たくさんの酸素を血液が運べるようになります。
酸素がからだ中にしっかりと届くことで、運動後の体の疲労回復に役立つことがわかっています。
アンチエイジングにも効果的な
「ビタミンE」が豊富
若返りのビタミンとも言われる「ビタミンE」が含まれていて、高い抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、動脈硬化やガン、老化などを引き起こす原因になると言われている「活性酸素」を取り除き、酸化を抑える働きのことです。
活性酸素は皮脂を酸化させ、シミやしわの原因を作るとも言われています。
抗酸化作用によって体内の脂質の酸化を防いでくれることで、美肌を保つアンチエイジング効果が期待できます。
また、動脈硬化や血栓の予防、血圧の低下、LDL(悪玉)コレステロールの減少、細胞膜を健全に保つなどの働きがあり、加齢によって発症しやすい疾患の予防に役立つ栄養素なのです。
他には「β-カロテン」も豊富に含み、こちらも抗酸化作用があり、体内では必要に応じて「ビタミンA」に変換されて働きます。
ビタミンAは、薄暗いところでも見える「夜間視力」の維持や、外界からのバリア(防壁)である皮膚・粘膜を健康に保つなど、免疫力の保持にも貢献する栄養素です。
はじめまして。
おひさまファームの加藤です
牛にやさしく。自然にもやさしい。
循環型酪農を目指して
グラスフェッドビーフ及び循環型酪農とは? グレインフェッドビーフとの違いについて
グラスフェッドビーフというのは「牧草のみを与えた牛から出た牛乳や肉」のことをいいます。
一般的にグレインフェッドというのは、多くの畜産家が飼っている農法で、草も与えるんですけど、穀物なども与えて育てる方法です。
「循環型酪農」というのは、草を牛が食べて糞尿を畑に返して、そこで育った草や穀物を与えることです。「循環型酪農」は北海道では主流で、多くの畜産家がやっている方法で、自分達の土地で育てた草を牛に食べさせて、それが糞尿になって、堆肥になって畑にまた撒く。それにプラスして化学肥料もやるし、海外から配合飼料という穀類を与えるので、100%自分ところで回っているわけでは無いのです。
しかし、自分達がやっている「循環型酪農」というのは、外からの化学肥料もないですし、配合飼料も購入していないので、100%自分のところで育った草だけを牛に与えて、そこで取れた糞尿を堆肥にして畑に還元しているので、「100%循環型酪農」と謳っています。
グラスフェッドビーフを始めたきっかけ
酪農というのは、人が食べられない草を、牛乳とか肉に変えてくれる素晴らしい職業だと思って、10年くらい前に夫婦二人で始めました。
始めた時から、”牛に優しく自然に優しく” を考えながらやってきました。
最近、牛乳批判のことを耳にするようになり、化学肥料のことだったり、遺伝子組み換えの穀物をやることは違うなと思っていたが、まさか自分達が遺伝子組み換えをやっているということを考えたこともありませんでした。
人もそうだけど、牛も食べたもので作られるから、化学肥料をやった草だったり、遺伝子組み換えの飼料を与えている、そこから取れた牛乳だったり肉だったりが「安全安心なんですか」と聞かれたら答えられない・・・。そういうのを知ってしまうと、今までの飼い方ではダメだと思い、「100%循環型酪農のグラスフェットビーフ」に切り替えました。
一次産業の危機が叫ばれている中、酪農産業の危機とは?
酪農の危機は、餌・肥料・燃料・資材などが多く必要なんです。それが今、世界の不安定な情勢によって値上がりが物凄いんです。しかし、牛の値段は下がっています。そのせいで経費は上がるのに収入が下がっているのが、多くの酪農家が抱える危機状況だと思います。
このページを見ていただいている皆さまへのメッセージ
日本の畜産は、海外への依存が大きい!
まだ今は、餌になる飼料や化学肥料は価格が高くても入ってくるという時代。これが、不安定な世界情勢の影響を受けて、物が入ってこないという時代がいつ来るのかわかりません。
この「パーフェクトグラスフェッドビーフ」は、外から影響を受けにくい飼育方法で育てたビーフです。今後の食糧危機に備えて私たちに繋がっていただければと思います。
循環型酪農サポーターに登録する
日本の酪農の未来のために
あなたのお力を貸してくれませんか?
私たちの牧場は、「人の数より牛の数のほうが多い」北海道の別海町にあります。
冬はダイヤモンドダストが舞うとても美しい町です。
「繋ぎ飼い牛舎飼育」でなくほとんどの時間を牧場で育てる「昼夜放牧飼育」がしたい!!
愛する子どもたちに安心、安全な牛乳を飲ませたい!!
そんな想いから億の借金をして始めました。(無謀です^^)
朝夕子どもたちが牛を追い、牛舎で乳搾りをしたあとはまた放牧します。
北海道の大自然の中で家族6人で大切に育てています。
大自然とゆったとした時間の中で幸せを感じる瞬間は多くあります。
けれど、現実は多くの酪農家さんと同じで
トラクターや搾乳機器は高額で、夢より借金がかさむ一方なのです。
買ったばかりの牛たちが大脱走!!
総額1500万円の損失に全身の震えが止まらなかったこともありました。
そして最大のピンチはまさに今。
「循環型酪農(太陽と牛の排泄物だけで自然循環の酪農)」に切り替えたため、自然の中で育つ牛は成長が穏やかで、年間10頭しか育たず、乳量・収入ともに半額以下となりました。
私たちは子どもたちのために、日本の酪農を守りたいと思っています。
この循環型酪農が広がれば遺伝子組換えの穀物、農薬・化学肥料を使用した牧草で育ったお肉を口にすることがなくなります。
多くの酪農家は放牧の大変さを知っており、牧草だけでは成長に時間がかかるので、年間数頭しか供給できず収入源の確保が難しいのが現状です。
前例のないこの無謀なチャレンジに周りからはかなりの反対を受けました。
けれど、このまま進んでも酪農に明るい未来はありません。
穀物輸入規制で牛が痩せ細り、人工の餌を食べている牛のお肉から健康被害が出ている。
もっというと、私たちの食卓から牛肉が消えるかもしれません。
そこで、あなたのお力を貸していただけませんか?
循環型酪農を応援するサポーターに
なっていただきたいのです。